
2010年12月9日(木)の船橋市浜町2丁目の
IKEA船橋(イケアふなばし)は,
スウェーデン王国発祥の家具チェーンだ.

その母国
スウェーデンでは,冬の一番大切な行事として旧暦の
冬至(夜が一番長い日)に当たる12月13日前後に,
聖ルシア祭(サンタルチア祭)が行われる.

スウェーデンなどの北欧にとって,
冬至は特別な意味がある.

この
冬至の日から再び昼の日照時間が長くなり,新しい
太陽が輝き始めるいう日なので,
聖ルシア祭は
太陽の復活を祈る
光の祭典でもある.


かつては,東欧全域でおこなわれていた
聖ルシア祭だが,
クリスマスのサンタクロースに吸収されるように廃れていき,現在は
スウェーデンと,その周辺の一部の地域でのみ行われている.


モデルとなっている
聖ルチア(聖ルシア)は,
スウェーデンより遠く離れたイタリアシチリア生まれの女性聖者だ.

貧しい人々に,財産の全てを提供したと言われている.

貧民の生活に光を与えた
聖ルチアは,
光の聖人として,農耕の守護神として親しまれている.

聖ルシア(またはルーシー)に扮した少女が,白い麻の服に真赤な帯を結び,コケモモ(クランベリー)の小枝で作った冠(かんむり)にロウソクを飾り,イタリアナポリ民謡の
サンタルチア(聖ルチア光の幻想)の歌を歌いながら,闇に潜む悪魔を追い払うために行進する.

日本の一部の地域でも,
お盆の時期に提灯を提げて大きな声で「ちょうちん行列ヨイヤサッサー」と掛け声をかけながら街中を練り歩くが,それに似ている.


2010年12月9日(木)には,家族のために
聖ルシア祭をと 18:00 で営業を終了していた.
スウェーデンでは,この
聖ルシア祭が終わると,いよいよ
クリスマスシーズンとなる.


▼コンサートに出演した,
ドナバーク(左)と
エイミービー(右).
ドナバークは,昭和天皇記念館の英語音声案内や東海道新幹線の車内英語アナウンスもおこなっている.

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(2008年12月13日)
ハッピークリスマス2008@船橋市浜町IKEA船橋(8)